1年以上放置した競プロのモチベが完全復活した話

前書き

regiです。今回は「モチベーションが0になった経緯と、本題の1年以上競技プログラミングを放置した私が、どうしてそのモチベーションを完全に取り戻すことに至ったのかという経緯」を誰かに知ってもらいたくなったので、このような記事を書きました。また、この記事を書いたおおよそ1年前に主にTwitterで交流させていただいた方々に「競プロ復帰しました...!」ということを伝えたかったのもあります。

注意

この記事で読者が得られる有益な情報はほぼほぼ無いと思います。本当に私がポエムを書いているだけです。そのため、そういう目的でこの記事を開いてくれた方々にとってはあまりお力になれないと思います、申し訳ありません...。

モチベーションが0になった経緯

記憶が定かではない部分に関しましては、一応断定せずに「~だったのだと思います」などのように濁しています。

初めに、私自身が思う、私の競プロに対するモチベーションが0になってしまった本質的な理由を挙げますと、「精進を間違った方法でストイックにやりすぎたこと」です。

そもそも私は競プロというものを高校同期Aから教えてもらい、「よっしゃ!Aと同じくらいのレーティング目指したる!」という気持ちで始めました。当時のAは青コーダーだったため、必然的に私は青コーダーになることを長期的な目標としたわけです。そのため、私はAtCoderを初めたその日からいきなりABC-Dの水diff辺りに解説を参考にしながら挑戦するほどまでに、レーティングを伸ばしたいという意識が強かったです。そのようなチャレンジ精神溢れる精進をしていても、今の自分と比べて背伸びした問題を通せたときの喜びはいつだって計り知れないほど大きいものであり、私は競プロを楽しんでいたのだと思います。水コーダーになるまでは。

正直、今考え直してみますと、自分はもう水コーダーになってからはもう競プロを楽しめていなかったのではないかと思っています。なぜかと言うと、自力でACをすることに執着しすぎてしまったからです。そのため、分からない問題に1問でも当たったらその1問に3~4時間とか、最長でまるまる2日とか、普通に考えていたりしました。今考えると、自力ACにこだわって1つの問題に何時間も費やすのは明らか非効率ですし、体力も浪費してしまいます。少なくとも私自身には、このような精進方法は合わなかったのだと思います。もちろん自力でACすることにも意味はある面もあるとは考えていますが、そこは今回の記事では割愛させていただきます。このような間違った精進方法でストイックに競プロをやった結果、私は問題を開くことすら億劫になっていってしまうほど、以前のような競プロを楽しんでいた自分は死んでしまったのだろうと思います。

しかしながら「青コーダーになる」という目標により、私は泣きそうになりながら精進を続けていました。それほど「青コーダー」という称号は私を狂わせました。そして死にそうになるほど精進を重ね、2020年9月13日、私は無事に青コーダーになることができたのです。そうして長期的な目標が消えてしまったため、私の競プロにおけるモチベーションはほとんど無くなりました。頑張って「黄コーダーも目指すぞ!」と意気込んでもみたのですが、おそらく私の身体は全力で「嫌だ!!!!」と叫んでいたのだろうと思います。そういうふうに頭の中がいっぱいになっていたタイミングでレーティングが1645から1604になり、そこでとどめを刺されました。そこで完全にモチベーションが0になりました。本当に心が折れてしまいました。

1年以上競技プログラミングを放置した私が、どうしてそのモチベーションを完全に取り戻すことに至ったのかという経緯

初めに、私自身が思う、1年以上競技プログラミングを放置した私が、どうしてそのモチベーションを完全に取り戻すことに至った上で最も大きかった出来事を挙げますと、「AtCoderにUnrated参加機能が追加されたこと」です。

私は競プロをやらなくなってしまった頃、Twitterの競プロ用アカウントも次第に浮上しないようになり、ほぼほぼ競プロ界隈から姿を消したも同然でした。そうなってしまってはいたものの、私も「競プロなんて今の私にはもういらない!二度とやらない!」ときっぱり切り捨てていたわけではなく、むしろ、また純粋に競プロを楽しみたいと結構考えており、私はずっと「もう一度だけでもABCに出たい..!」と思っていました。しかしながら当時の私のレーティングは1604であり、おそらくパフォ1580辺り切った瞬間、「青コーダー」という称号が剥奪されてしまうため、非常に出るのが嫌でした。おそらくそれで水コーダーに落ちてしまったらモチベーションが0越えてマイナスになり、それこそもう二度と競プロのことを考えたくないとまで思ってしまうのではないかという懸念があったからです。そのようにならないためには、忘れてしまったテクニックやアルゴリズム、データ構造などの知識を取り戻した上で、億劫になっていた精進をどうしてもやる必要がありましたが、すっかり生活の中から競プロというものが消えてしまった私にとってはかなりハードルが高いものでした...。開発関連でTwitterの競プロ用アカウントに浮上した度にそのようなグダグダした考えを頭の中に巡らせていました。しかし、ある日当然、私はこの苦しみから解放されることになりました。AtCoderにUnrated参加機能が追加されたのです。

AtCoderのUnrated参加機能は、本来RatedのコンテストをUnratedとして参加できるという機能であり、本来はNoSub対策として追加された機能だと認識しております。(ちょくだいさん、間違っていたらすみません><) 実はこういった機能を妄想していて、「こんな機能があったら良いな~」とちょくちょく考えるほどであったため、実際にUnrated参加機能追加が発表されたときはかなり嬉しかったです...。もっと言うと、私の開発が落ち着いた翌々日に発表されたため、おそらくちょくだいさんが狙っていました。(絶体無い)

そして、私は実に1年2ヶ月振りにAtCoderのコンテストに出ることが出来ました...。レーティングを気にすることなく。

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ABC230でのパフォーマンスは1152であり、当然と言えば当然の結果となりました。しかしながら、私はコンテストをリアルタイムで参加したことで、「どのような問題が出るかというワクワク感」や「難しめの問題の解法が分かったときの達成感」、「コンテスト終了後のTLの賑わい」などといったことを思い出し、競プロの楽しさも思い出すことが出来ました。こうして、競プロを楽しんでいた自分は生き返ったのだと強く感じます。今思えば競プロを始めた頃の私も、コンテストをリアルタイムで参加することが楽しかったのだろうと思います。愚かなことに、私はそれをずっと忘れていました。ここで、私はこれからのコンテストを全てUnratedとしてでも参加していこう!と思えるほどに競プロのモチベーションが戻りました。

また、なぜかその週はABC、AGC、ARCと3日連続で開かれていて、最近のAtCoderを知らなかった私ですら驚きました。当然その週のAGCもARCもUnratedとして参加しました。その結果、AGCではパフォ1576、ARCでは1979と想像以上に良い結果となり、非常に驚きました。おそらく考察の仕方を思い出すことが出来たのだと思います。私はこれを受け、いち早く実際のコンテストでの立ち回り方の感覚を取り戻し、もっと様々な問題を解けるようにしたいと思い、バチャをしたいと考えました。そして、これは競プロというものを1年以上放置した競プロerの特権なのですが、なんとそのAtCoderで全問初見のコンテストバチャがし放題になります!(すみません、全問とは言いましたがA問題は許してください)

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そのため私は、さっそく5日間に5回もバチャをしました。この時点でももう十分競プロのモチベーションが復活しています。おそらくこの2週間前の自分にこのことを伝えようとしてもまともに取り合ってくれないでしょう。この結果を見るに、現時点の実力でも青コーダーを維持することが出来そうだと感じられたため、かなり嬉しくなりました。

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そして、昔とは精進方法を変え、現在ではバチャを中心として問題を解き、時間内に解けなかった問題はすぐ解法を見るようになりました。そうした結果、精進に対して億劫になっていた気持ちがすっかり消えたことに気付きました。おそらく私にはこのような精進方法が合っていたのだと思います。「実力をある程度戻すことができたこと」や「精進を楽しくすることが出来るようになったこと」を受け、私はふと、「このような状態になれた今の私であれば、黄コーダーを目指せるのではないか」と思うようになりました。

さらにこの直後で「競プロ忘年会2021」が開催され、私も参加させていただきました。競プロ関連のオンサイトイベントは初めての参加だったにもかかわらず、当時の私は競プロを1週間前に復帰した身であったため、数人と少し話して静かに帰宅することになってしまうのだろうなと感じていましたが、そんな私でも皆さんはとても親切にしてくださったため、とても楽しく、有意義な一日となりました。感謝してもしきれません...。そして、会場内やTwitterでも、私のことを覚えてくださった方々が居たという事実にも励まされました。本当に急遽参加して良かったです、今後のオンサイトイベントもなんとしても出たいと思います。本当にコロナ落ち着いて欲しいです...。そうして私の競プロのモチベーションは完全復活しました!

これからは

まあまあ考えて分からない問題はすぐ解法を見るということを徹底しつつ、心が競プロから離れてしまったら、その度にUnrated参加をして楽しさを思い出せたらと考えております。もしも読者の中に、心が競プロから離れてしまっている方が居ましたら、私のように精進方法などを見直してみたり、Unratedとして楽しむ目的でコンテストに参加してみたりするともしかしたら良いかと思います。そして、私の復帰を喜んでくださった方々、黄コーダーを応援してくださった方々、本当にありがとうございます...。卒業研究などがどの程度忙しくなるかが未だに分からず、そういった部分で不安が残りますが...2022年では黄コーダーを目指していきます!

まずは初めの一歩として、忘れてしまったことを取り戻しつつ、次回のABCでは1年2ヶ月振りにRatedとして参加してみようと考えています!頑張ります!